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NGなPOPの例

NGなPOPの例

POPをつくる、その前に!

人の視線は横書きなら左から「Z」字に、縦書きなら右から「N」字に動きます。視線をうまく誘導するようにレイアウトしよう。

いろいろな情報を書いて商品の良さを伝えたくなりますが、情報を詰め込むあまり、余白がなくなると、窮屈で読みにくいPOPになってしまうので、適度な余白を意識しておくことも必要です。余白は大きいほど高級感を引き立たせる効果もあります。

使用する用紙の一回り小さいサイズが文字などを書く制作スペースにするよう意識してみましょう。使用する紙がA4サイズならB5のスペースに、B5サイズの用紙を使うならA5サイズにまとめるよう意識してみましょう。

 

商品名は後回し?!

 

街で目にするPOPのほとんどは、「商品名」→「説明文」→「価格」の順番でかかれています。中には一番上に書かれた商品名がさらに目立つように、大きな文字で書いてみたり、フチで囲んでカラフルにしてみたり、影をつけて凝ったデザインにしたものなど、さまざまな工夫がなされています。でも実は商品名はそれほど重要ではありません。

お客様がお店に足を運ぶのは、商品を買う(または選ぶ)ためであって、POPを見るためではありません。わざわざPOPに注目してくれるわけではなく、歩きながらPOPを見ています。そして、お客様はこの1秒間で、興味のある情報かどうか、この先もPOPを読むかどうかを判断します。その貴重な1秒間の判断材料が商品名というのはあまりにもったいないのです。

なぜなら「電動歯ブラシ」という文字を見て興味を示す人は、あらかじめこの商品が欲しいと思っている人だけで、多くの人は電動歯ブラシについて普段から意識しているわけではありません。これでは商品名を見た瞬間に売り場を通り過ぎてしまいます。効果的なPOPを書くために、商品名は後回しにしましょう。

 

文字を上手にまとめる

文字の高さと幅がバラバラだと、ひとかたまりの情報に見えなくなる事もあるので、情報をすっきり見やすくするためにも揃えましょう。POPを手書きする時は、線が重なって字がつぶれないよう注意しながら、字間を詰めて視覚からストレートに情報収集できるように意識してみましょう。

 

やりすぎには注意を!

ラインの入れすぎはNG

いくらラインを入れることでPOPを目立たせられるといっても、あちこちにラインを入れすぎると全体的にごちゃごちゃしてしまい、読みづらくなるので注意が必要です。POPに書かれている内容を読んでもらう事で初めて商品の魅力を伝えることができます。

目立たせることは重要ですが、まずは読みやすさを最優先に考えましょう。POPを読むことにストレスを感じると、その先を読んでもらうことができません。POPの前を通り過ぎる1秒間でお客様の興味を引けるように、キャッチコピーだけにアンダーラインを引いて強調して、まずはキャッチコピーを読んでもらえるように工夫しましょう。

色の使い過ぎはNG

POPを目立たせたいからと言って文字をカラフルにしてしまうと、目がチカチカして読みづらく、どこが重要な部分なのかが瞬時に伝わらなくなってしまいます。用紙の色にもよりますが、基本的に文字は黒一色が読みやすいです。できるだけ文字に色を使わないようにしてみましょう。黒一色の文字で地味にならないかなと思うかもしれませんが、POPの中にイラストや写真などをいれたり、フチに柄や色を入れたりすることで、十分明るく楽しいPOPをつくることができます。

キャッチコピーや重要なポイントなど、POPの中で強調したい部分があれば、色を使うのではなく、文字の太さや大きさでメリハリをつけて伝えましょう。そのほうが注目されやすく、またPOP全体のバランスもよくなります。

 

一度作ったら終わりではない

棚に商品が大量に並んでいる時は大きなPOPを掲示していても、残りが少なくなると小さなサイズにするなど、商品を見ながらPOPを作り替えることもPOPにおける鮮度のひとつです。ひとつの商品POPでも鮮度や時期によって最適な形で作り替えましょう。