PP加工とは、ポリプロピレン（PP）フィルムを紙や他の素材に貼り付ける加工のことです。これは耐水性、耐汚染性、耐摩耗性を高め、また光沢や滑らかさを加えるために行われます。特に、本、パンフレット、パッケージ、ラベルなど、見た目や耐久性が重要な製品でよく用いられます。また、PPフィルムは透明性が高く、印刷した紙面の色やデザインを活かすことができます。この加工により、製品は鮮やかで質感のある見た目を持ち、さらに長期間にわたってその状態を維持します。
PP加工は基本的に以下のようなステップで行われます。
- 原紙の選択：まず、PP加工を施すための適切な紙質の選定が行われます。印刷品質や仕上がりの耐久性に影響を与えるため、用途によって適した紙質を選ぶことが重要です。
- 印刷：紙に必要なデザインや文字等が印刷されます。この段階での印刷品質がPP加工後の仕上がりにも影響を与えます。
- PPフィルムの選択：用途や仕上がりの見た目に応じて、マットや光沢などの異なるPPフィルムが選ばれます。
- ラミネート加工：選ばれたPPフィルムを印刷された紙に貼り付けます。このプロセスは通常、ラミネート機と呼ばれる専用の機械を用いて行われ、フィルムは高温と圧力を用いて紙に固定されます。
- 冷却と乾燥：高温で貼り付けたフィルムを冷却し、乾燥させます。これによりフィルムは紙にしっかりと固定され、仕上げの良好な外観が得られます。
- 切断や加工：必要に応じて、ラミネート加工後の紙を適切なサイズや形状に切断したり、折り畳み等の追加的な加工を行います。
以上の工程を経てPP加工紙が完成します。
また、紙のPP加工は主に以下の2つの種類が存在します。
- 光沢PP加工：光沢のあるPPフィルムを使用します。印刷物に高級感や鮮やかさを出すために用いられます。特に、カタログやパンフレット、本の表紙、高級パッケージなどに好んで使われます。
- マットPP加工：光沢のないマットなPPフィルムを使用します。こちらは光沢加工とは対照的に、落ち着いた印象を与えます。指紋が目立たず、光の反射も少ないため、読みやすさを重視する印刷物や上品なパッケージに適しています。
どちらの加工を選ぶかは、最終的な製品の用途、見た目の要望、印刷物の種類などによって決まります。光沢とマット、それぞれの特性を理解し、適切なPP加工を選ぶことが大切です。
サンプリントでは、PP加工についてお客様の用途に合った、最適なご提案をさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。
