POPを作る際に大切な事、と言われるとあなたはどのような事を思い浮かべますか？
・とりつける場所に合った大きさや形
・商品のキャッチコピー
・写真やイラスト
・価格
…など、一番伝えたい情報はなんなのか、誰に見てほしいのか、どんな場所に取り付けるのか、様々なポイントがあります。
以前の記事の中で、色の使い過ぎはNGとお伝えしたことがありますが、色の使い方はどんなPOPを作る上でもとても重要な役割を担っています。
内容や構成が良くても、どの色でどの部分を強調するのか、全体をどのような色使いにするかで一気に台無しになってしまいます。
目次
色が持つ心理効果
なんだか頭が混乱する、信頼できない、と感じませんか？
赤い炎は温かい、青い海や空は爽やかなど、色から連想されるイメージと異なることで違和感を与えてしまいます。
色は私たちが思っている以上に人の心の働きに影響を与える力を持っています。国や文化の違いによって心理的に受ける影響は多少異なることもありますが、それぞれの色が持っている働きや色がどのように人に影響するのかを知って、より効果的なPOP作りに活かしていきましょう。
それぞれの色が持つ効果
【赤】－ 注意を喚起する色で、人の感情的興奮や刺激をもたらします
赤は、とても目立つ色で視覚誘導力が強い色です。購買意欲を高める色としても定着しており、普段お店で目にする「SALE」の表示は赤ばかりです。
【オレンジ】－ 楽天的・陽気な印象を与えます
青色とあわせて夏の元気で活動的なイメージでよく使われています。他の色と合わせることでより色の効果が引き立つ色です。
【黄】－ 明るさや希望を与える色
黄色は金運・幸運の色というイメージを持たれている方は少なくないのではないでしょうか。一方で、信号や踏切の遮断機などから注意喚起の色としても認識されており、特に黒と合わせて使う事でさらにその効果を発揮します。
【緑】－ 自然を表現する色、中立や情緒を安定させ癒しを感じさせる色
天然、オーガニック、エコなどのイメージを連想させるため、アウトドアや環境についてアピールする時には欠かせない色です。
【青】－ 爽快感があり、精神的に落ち着かせて信頼感を感じさせる色
心が落ち着く空や海、水の色である青は、定番の品やロングセラー商品に使われる事が多いです。一方で、その静的なイメージから冷たい印象を与えたり、食欲減退の色でもありますので、食品に関するPOPでは使い方に注意が必要です。
【紫】－ 高貴さ優雅さを表す色、鎮静効果で落ち着きや睡眠をイメージさせる色
「購買力の赤」と「信頼の青」を混ぜた色である紫は、イメージが合わさって神秘的な印象を与えます。高級品を表現する時は勿論、安いけれど信頼できる商品のアピールによく使われる色です。
【黒】－ 高級感、大人っぽさなど、力強さを感じさせる引き締めの色
暗闇や恐怖、悪のイメージをもつかたもいらっしゃるでしょうか。POPを作る上で黒は文字に使われるというイメージが強いですが、地の色を黒にすることで存在感や高級感を与えたり、スタイリッシュな印象を与えることができます。
【白】－ 清潔感、神聖さや正義を感じさせる色
ブライダルや医療関係だけでなく、新しい印象を与えたい時にも使われます。また、文字に白いフチをつけるだけで文字が読みやすくなったり、「余白」をうまく使うことでより伝えたいことを強調してくれる色です。
わたしたちは日々取得している情報のうち8割以上を視覚から取得していると言われています。
そんな視覚から得られる情報の中で、色はもたらす心理的な効果は、人の感情を動かす大切な要素を担っています。
普段どんなところでどのような色が使われているのか意識して見渡してみると面白い発見があるかもしれません。
