SDGsの17目標すべてにつながっている日本初のフェアトレード認証紙「バナナペーパー」をご存知ですか?
世界の森林や野生動物の減少などの環境問題や、途上国の貧困問題、女性の自立支援といった社会課題を解決したいという想いから生まれた紙で、アフリカのザンビアで育ったバナナの茎から作られています。
目次
バナナペーパーの種類
点々と見えるツブがバナナの茎の繊維で、配合率が5%の用紙と20%の用紙があります。
バナナのおいしい香りはしませんが、クリーム色に少しザラっとした触り心地で、あたたかみを感じられる用紙です。
バナナは樹木ではない
バナナは実は芭蕉の仲間で、幹のように見える部分は層をなした茎なので、年輪もなく、樹木ではありません。紙を作るための樹木の栽培は大体10年かかるのに対し、バナナは1年で新しい茎と実がつく大きな草です。森林伐採を減らすことで、資源の節減に貢献するだけでなく、野生動物の生息地を守ることにも繋がります。
廃棄物が資源に、そして雇用につながる
バナナは1本の茎から1度しか実を収穫することができません。そのため、収穫後は根だけを残し茎は切って廃棄されてきました。バナナペーパーは、従来廃棄されてきた茎を付加価値として買い取って作られています。
バナナの実に加えて廃棄物であった茎も取引できることによってバナナ農家の方々の収入が増加し、生活の豊かさを実現するだけでなく、茎から繊維を取り出すという仕事により雇用も増え村全体の生活支援にもつながっています。
日本初のフェアトレード認証紙
フェアトレードとは、貿易の仕組みをより公平・公正に行うことで、特に途上国の労働者から原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、貧困からの脱却し、地域社会や環境を守りながら、サステナブルな世界の実現を目指す取り組みです。バナナペーパーは、世界フェアトレード機関WFTO(World Fair Trade Organization) による認証を取得した日本初のフェアトレードの紙です。
SDGsの17目標すべてにつながる
昨今耳にする機会がとても増えたSDGs(持続可能な開発目標)ですが、バナナペーパーは17目標すべてを指標として様々な取り組みを推進しています。
バナナペーパーはフェアトレードを実施して作られているため他の用紙と比べると価格が高くなりますが、SDGsへの取り組みのひとつとして名刺やカードなど、小さな印刷物をバナナペーパーで作成してみてはいかがでしょうか。会話のきっかけのひとつとなってくれるかも。
バナナペーパーを使う際に掲載できるロゴマーク
選んだ用紙のバナナ繊維の配合率により掲載できるマークが変わります。
バナナペーパーマーク
記載されている紙が貢献度5%、20%のバナナペーパーであることを示すマークです。
FSCマーク
FSC森林認証とは、持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。認証を受けた森林からの生産品による製品にはFSCロゴマークがつけられます。(5%、20%どちらも使用可能)
クライメート・ポシティブマーク
事業や商品生産における工程で排出するよりも多くの二酸化炭素を吸収・固定すると同時に、排出量の削減を続けることを示すマークです。(20%のみ)
最後に
用紙の選択ひとつで、サステナブルな未来を実現するための力になれるー。
バナナペーパー以外にも社会貢献につながる用紙があります。
色や手触りだけでなく、用紙のストーリーも選択肢のひとつにいれてみてはいかがでしょう。
サンプリントではバナナペーパーを活用した様々な紙製品のご提案が可能です。
ぜひ身近に気軽に試せるバナナペーパーで社会貢献を始めてみてはいかがでしょうか。