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POPって何?知っておきたいPOPの基本

POPって何?知っておきたいPOPの基本

ネットで色々なものが手に入る今、リアル店舗ができることは、お客様とのコミュニケーションをいかにして取るか――。
どんなモノなのか、どんな風に使ってほしいか、商品に込められた想いを伝える役割を担う存在の一つにPOPがあります。

POPは店舗において購入の動機付けや最後の一押し、スタッフに代わって商品の魅力を伝えています。効果的なPOPは一人の販売員と同じ価値を持っているのです。
そこでPOPについての基本的な事や役割、POPの良し悪しなどをご説明したいと思います。

 

POPって何?

そもそもPOPとは「Point Of Purchase(advertising)」の略で、直訳すると「店頭時販促」。つまり「店員の代わりに商品を説明してくれる販促ツール」のことを表していて、昭和30年頃にアメリカから伝わってきたものとされています。

現在は顧客重視のPOPが主流で、商品やブランドの明確なコンセプトや機能・品質・デザイン・使い方といったセリングポイントを提示することで、お客様の購買意欲の促進、集客や店舗の活性化につながる情報を提供しています。

POPの役割

POPはその役割から、どんな商品が、どんな魅力を持っているのかをアピールできるような表現が求められます。

価格を表示する「プライスカード」、商品の使い方・楽しみ方などの情報を伝える「ショーカード」、催事イベントを訴求する「タイトルポップ」などなど。目的や訴求内容に沿った種類のPOPを組合せ、訴求効果を高めます。

見てほしいお客様は学生なのか、主婦なのか、ビジネスマンなのか…。イラストや写真、色彩など感性に訴えるようなレイアウトにするのか、機能性や緊急性を数値などの比較でアピールするのか、誰に向けて伝えるのかを意識した内容にすることが大切です。

POPの要素

POPは主に「キャッチコピー」「商品名」「説明文」「価格」「写真やイラスト」の5つの要素で構成されています。取り付ける大きさ、一番強調したいポイントは何なのかを考え、イメージの統一をする場合はパソコンで、気持ちを伝えたいときは手書きでなど、レイアウトを決めていきます。

商品が売れるPOP

他の商品と違うのはどこなのか、良さは何なのか。インパクトのあるキャッチコピー、納得できる説明文、そして気になる価格を確認されるお客様の動線、目線、気持ちの変化を考えて作ることでより効果的なPOPとなります。

すべての商品にPOPをつけるのではなく、一番売りたい商品はなにか、お客様の視線をどこに集めるかを考えることで、メリハリのある売り場を作ることができます。

「一番売れている商品」、「初めての商品」、「ここにしかない商品」に大きく目立つPOPを掲示することでより効果を発揮することができます。
読みやすさを最優先に、キャッチコピーや重要なポイントなど、強調したい部分では文字の大きさや太さ、色や書体などでメリハリをつけることも効果的です。やりすぎて本当に見てほしい部分がわからなくならないように注意しましょう。色をたくさん使うよりも1色で強弱を付けて伝える方が注目されやすくバランスがよくなることもあります。

POPの鮮度

同じPOPを長く掲示するのではなく、季節などの変化のあるPOPを置いたり、ニュースで話題になっていた出来事やトレンドを取り入れてPOPそのものの入れ替えを行うことでお客様はいつも新しい発見ができます。自分は興味がないものでも、世間では人気と知ると気になる方は多いはず。販売促進の効果が見込めます。
情報の鮮度だけでなく、POP自体が汚れたり劣化していないかも日々チェックしながら入替することが必要です。

POPを掲示した後は、POPをつけた商品とそうでない商品の売り上げを比較したり、お客様がPOPを見ている様子を観察したりして、次に作るPOPを改善していきましょう。